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氷の準備

by 唐草 [2016/07/23]



 夏と言えば、かき氷だ。かき氷無くしてぼくの夏は語れない。
 かき氷機は、すでに押し入れから取り出してある。シロップは2種類も買ってあるし、練乳も準備済みだ。氷も冷凍庫に入っている。
 準備は完璧だ。かき氷を作ろうと思えば、今すぐにでも作れる状況にある。
 でも、まだ作っていない。
 なぜか?
 それは暑くないからだ。
 ぼくは確かにかき氷好きだが、暑くない日にかき氷を食べるような不健康で無粋なことはしない。日中は真夏日になって、夜になっても熱帯夜というような暑い日にしかかき氷は食べないようにしている。暑くない日にかき氷を食べたって体が冷えるばかりでちっとも美味しくない。
 暑さこそ、かき氷を美味しくさせる隠し味なのだ。
 ぼくとしては1日も早くかき氷を作って、その冷たさと甘さを心から楽しみたいと願っている。でもそれは天気次第。ぼくがどう願おうと思い通りの暑い日がやってくるわけではない。
 ここ数年、夏は7月が一番暑い季節という印象が強かった。今年の夏は長引く梅雨のせいでちょっと肌寒い7月中旬となってしまったようだ。
 このままでは、かき氷機の上に埃が積もってしまう。