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2016前期成績評価

by 唐草 [2016/08/08]



 今日は、成績評価の最終的なまとめを行った。さすがに100人分の成績評価を1日で終えることはできない。ただ単に100個AとかBを書くだけなら数分で終わるが、個人の成績をそんな雑に決めるわけにはいかない。分厚く重いファイル6冊に収められたすべての提出物に目を通して、それが期限内に提出されたものかも含めて慎重に判断を行っていく必要がある。
 ぼくの担当している科目はテストではなく発表が最終課題となっている。○×で評価できない内容なので、より慎重な評価が必要になる。
 授業の責任者である先生が用意してくれたエクセルの成績評価シートにレポートの得点や発表点、出席情報や課題の提出の有無などを入れていく。諸々計算して結果を100点満点で返してくれる有能なシートなのだが、一人あたりの評価項目が20を越える大ボリューム。それが100人分。テンキーがすり切れるのではと心配になるほどの入力量となる。
 採点を始めて今日で3日目。ここまで長かったが、いよいよ成績が見えてきた。
 数値を打ち終えたらそれで成績評価終了とはいかない。基本的に厳しめに採点をしているのでそのままの数値だと不当に低い評価となってしまう。ぼくがAをつけても良いと感じている学生の多くがBだったりする。テストだと結果が数字で残されているが、発表だと採点基準はぼくのさじ加減だ。このことを利用して、全員一律で発表評価点を10%増にしたり、規定回数出席基礎得点ということで2点ぐらい加点をして数値を整えていく。
 これが結構骨の折れる作業だ。さじ加減が甘いと全員Aになってしまう。お気に入りの学生だけ有利にならないように配慮する必要もある。あれこれいじって、成績の根拠を作っていく。ぼくが適切だと胸を張れる状態になるまでさじ加減の微調整を繰り返していく。この作業が、ぼくにとっての成績評価作業である。
 残念ながら、ここまで配慮しても数名の落第者が出てしまう。2年次必修科目なので可能な限り単位をあげたいのだが、出席不足&課題未提出のコンボは見逃せない。不本意だが、落第にせざるを得ない。