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限界は何回転

by 唐草 [2016/08/16]



 体操の選手が、新技で3回転半を決めてメダルを取ったというニュースを見た。テレビでは、何度も新技の演技を放送している。
 でも、その映像を見ても、どこの軸で回っていることをカウントすると3回転半になるのかがサッパリ分からない。人間業とは思えない素早い動きに目が付いていかない。テレビ局も気を利かせてスローで映像を流していたが、それを見ても本当に3回転半なのかを理解することはできなかった。きっと競技関係者にしか分からないものなのだろうと考え、ぼくは選手の動きを理解するのを諦めた。
 3回転半が今の最高難度らしい。そう言えば、フィギュアスケートの回転もどんどん回数が増えている。早すぎてサッパリ分からないが、今では4回転ぐらいしているらしい。
 いったいどこまで回転数は増えていくのだろう。
 きっと回るだけなら4回転半ぐらいできる選手はいるのだろう。でも、成功率の問題や着地の難しさなどを考慮すると失敗減点のリスクが上回ってしまう。だから確実に決められる範囲の回転数に抑えているのかもしれない。それが体操の3回転半であり、スケートの4回転なのだろう。きっと数年後には、競技レベルが上がって勝つためにリスクを背負って5回転とかしているかもしれない。
 ところで、競技の評価とか怪我のリスクとかを無視すれば、物理的に何回転ぐらいが可能なのだろうか?回転速度が速すぎて指先の速度が音速を超えて衝撃波が発生したり、遠心力に耐えかねて腕がちぎれる(モータースポーツの事故で実際にあった惨劇)という物理法則の限界に達する回転数は何回転なのだろうか?もし等比例で競技レベルが上がっていくとしたら何年後に限界回転数に達するのだろうか?
 500年先ぐらいの未来の競技を見てみたくなる。