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菓子パンの流行り廃り

by 唐草 [2016/09/11]



 出かけ先で指先が震えてきてしまった。こう書くと体調が悪い虚弱な人のように聞こえるかもしれない。
 でも、心配は無用だ。原因はしっかりわかっている。実は、朝からろくにものを食べていないだけ。なんだかバタバタしているうちに食事のタイミングを失っていた。
 結果、体のエネルギーが切れてごく軽微な低血糖状態に陥っているだけ。いまだに手が指先が震えることがあるが、菓子パンを貪り喰っていた10年ぐらい前から比べるとかなり症状は回復しているので心配無用。
 さて、何を食べようか?外食している時間はないので、手軽に食べられるものがいい。おにぎりでも買うか?いや、疲れているので甘いものが食べたい気分だ。
 買うものがあったので立ち寄ったちょっといいスーパーのパンコーナーに吸い寄せられるように向かってしまった。
 さまざまなベーグルが並べられていた。穴の空いた食べ物に弱いぼくは、その場を離れることができなくなってしまった。何ベーグルにしよう?チョコが練りこまれた甘そうなやつにするべきか、ブルーベリーの練りこまれた毒々しい色のやつにするべきか?
 迷っていたら別の商品が目に飛び込んできた。
 人気菓子パン3点セットという詰め合わせだ。中身は、メロンパン、シナモンロール、紫芋ベーグル。ぼくの愛するメロンパンとシナモンロールが入っているなんて最高じゃないか!その夢の組み合わせに気がついた瞬間に迷いは吹き飛んだ。袋を掴んで颯爽とレジへと走って行った。
 ぼくは小学生の頃からシナモンロールが大好きだ。でも、世間はそうじゃないらしい。シナモンロールの人気は、メディアが作り出しているのだろうか?明らかに流行り廃りがある。ここ数年は下火だったが、こうして前面に押し出されているところを見ると人気再燃中なのだろう。
 ぼくとしては、いつでもどこでシナモンロールを買える方がありがたい。だから、今度の人気は一過性のブームではないことを心から願っている。