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家らしくなってきた

by 唐草 [2016/09/12]



 ようやく家が家らしくなってきた。
 1階の屋内のドアが設置された先日も同じことを感じたが、今回の方がより強い。やはり、むき出しのパイプや壁紙のない壁があるというのは、日常の姿ではない。
 昨日までのトイレは、床から直径10cmぐらいの太いパイプが生えているだけだった。今日は違う。使うのがもったいないほど綺麗で真新しい便器が設置されている。これなら誰が見てもトイレに見える。
 キッチンにもシステムキッチンのユニットが設置された。これで壁紙のない壁も見えなくなったし、トイレ同様むき出しだったガス管に水道管と排水管もすべて隠された。
 日常を支える裏方が、ようやくすべて目につかない状態となった。見られることを前提としたものだけが設置されている部屋へと戻った。まだ床に養生用のパネルが貼られてはいるが、昨日までの工事中っぽさはかなり払拭された。
 それでもまだ、あくまで「家らしくなった」という状況に過ぎない。
 電気のスイッチやコンセントを見るとまだ壁に穴が空いているだけ。窓枠も最後の工事を待っている状態。工事の工程ごとに設置場所が動いていた冷蔵庫は、リビングの中央にある。部屋としての形は整ってきたけれど、生活空間としてはまだまだ不十分。
 それでも、床が剥がされて基礎がむき出しだった3週間前から比べれば、ずっと家らしい。明日がいよいよ工事の最終日。家が、家に戻る日が待ち遠しい。