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ATMの列の先頭では

by 唐草 [2016/09/16]



 銀行へ行ってきた。
 月末の銀行は、混んでいることが多い。特に20日以降はひどいものだ。それを考えると今月銀行に行けるチャンスは今日が最後となる。金曜日なので、ちょっとした混雑が予想されるが、それでも20日よりはマシだろう。
 銀行は、予想より混んでいた。
 ATMの前には、レーンに沿って蛇腹な列が形成されている。やはり判断を誤ったか。
 列の先頭を見てみると何台かあるATMのうちの1台が故障しているようだった。と言うことは、この混雑は故障が原因なのか。さすがにそこまでは予想できない。潔く混雑を受け入れる事にした。
 自分の番を待っている間、暇なのでATMを利用している人々を眺めていた。
 平日の午前中だからだろうか?小さな子供を連れた母親の姿が目立つ。あとは、老人が多い。ビジネスな気配のする何通も通帳を抱えた客は、ほとんど見られない。
 お年寄りっていつでもATMに手間取っているイメージある。場合によっては、行員が手助けしていることさえある。ATMの操作ってそんなに難しいものだろうか?今のお年寄りなら、若かった頃にATMを使ったことだってあるだろうに。いったい何に苦戦をしているのだろうか?
 列越しにお年寄りの動きをじっくりと監視してみた。
 ぼくが見たなかで印象深かった動きがある。ATMの通帳口にカードを挿入しようと躍起になっているお婆さんの姿だ。縦にしても横にしてもカードは入らない。力で押し込もうとしてもダメ。さんざん試してようやく挿入口が間違っていることに気がついたようだ。
 目が悪くて挿入口の識別ができなかったのだろうか?それとも思い込みで操作していた結果の失敗なのだろうか?理由は分からないが、お年寄りのATM操作に時間がかかる理由を垣間見た気がする。