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喉が痛い

by 唐草 [2016/09/26]



 ついに長い長い夏休みが終わった。今日から後期がスタートだ。
 休み明けの気分は、学生も教員も同じだろう。「学校へ行きたくない」。口には出さないが、誰もがこう思っているに違いない。
 新学期1回目の授業は、準備が多くて大変だ。幸いにも今期は、3限の授業が初回だった。だからゆっくりと準備を進めることができた。これが、1限スタートだったりすると早朝からてんやわんやの大騒ぎとなる。100枚分コピーを取りつつ、名簿を確認して、事務室にある分厚いレジュメの束をもらってくる。こういうことを朝の15分ぐらいの間にやり遂げる必要があるのだ。
 本当に3限スタートで良かった。
 今回で2回目の授業なので準備に抜かりはない。教室の確認だけしておけば十分。話すことも時間配分も、しっかりと頭の中に入っている。
 余裕綽々のはずなんだけれども、やはり緊張するもの。自分の思い違いや勘違いがないかとか、やっかいな学生がいないといいなぁとか心配事は尽きないものだ。
 あと、新学期特有の問題もある。
 声が出なくなっていることだ。
 教室にはマイクがあるので、ボソボソ喋っても平気かと思いきやそうじゃない。ボソボソと覇気のないしゃべり声だとマイクのノイズキャンセラーに負けてしまう。周囲の雑音と判断されて声を拾ったもらえなくなってしまう。マイクがあっても、ある程度の声量が必要なのだ。
 あと、声を出して喋らないと学生が聞く耳を持たないというのもある。
 声が出ない原因は、しゃべり方にある。普段、普通にしゃべっている時は喉で発生している。でも、大声を出すには腹式呼吸で喋る必要がある。腹からの発声というヤツだ。
 2ヶ月も授業をしていないと腹式発声をするための腹筋がキレイサッパリ消えてしまう。どう頑張っても喉からしか声が出ない。その結果、ちょっと授業をしただけで喉はボロボロになる。今日も声が枯れてしまった。マイク無しでも話が伝わるぐらいに腹から声が出せるようになるのは、たぶん11月になってからだと思う。
 喉が痛くなるのは、新学期恒例。休みの間も発声練習とかしているべきなのかもしれないが、そんなことはしたくない。