by 唐草 [2016/10/03]
"Juicy & Crispy"
電車に乗っていたらなんの脈絡もなくこんな言葉が頭に浮かんだ。なんだっけこれ?TDAだっけ?
よく分からないが美味しそうな感じのする言葉だ。日本語にするとどうなるだろう?そう思った瞬間から、ドツボにはまることになってしまった。
"Crispy"の和訳は簡単だ。「サクサクしている」とか「パリパリしている」という感じだろう。日本語の豊富な擬態語を使えば適切に訳すことができる。
でも、"Juicy"の方が上手く訳せなかった。
基本的には、「みずみずしい」という感じなのだろう。
"Juicy fruits"の訳なら「みずみずしい果物」で良いだろう。
では、"Juicy hamburger steak"の訳は、どうなるだろう?「みずみずしいハンバーグ」というのは、なんか変だ。絶対に生焼けっぽい。熱々の肉汁と油がじゅわっと出てくる感じを「みずみずしい」と表現するのは、なんか違う。
「じゅわっとした」という擬態語を訳とすると果物の方に違和感が出てくる。なんだか、少し腐っていそうだ。
ぼくの乏しい語彙では、上手く"Juicy"を訳せない。「美味しそうな」という表現に走るのは、逃げだと思う。
考えてみると、肉の焼き加減などを示す日本語は乏しいように思えてくる。ステーキの焼き加減のように肉の調理具合を指す言葉も少ない。
これは、やはり肉食の文化が比較的新しいものだからだろうか?
なんてことを考えていたらお腹が空いてきた。時計を見たら午前11時50分。"Juicy"に関してこれ以上悩むのはやめて、お昼にしよう。