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今年最後のかき氷

by 唐草 [2016/10/06]



 10月なのに暑い!台風のせいなのかなんなのかは知らないが、とても10月とは思えない。日向で電車を待っていたら直射日光がジリジリと肌を刺すように感じられた。まるで9月のような陽気だ。
 午後2時頃の一番暑いさなかに自転車をこいで家に戻ったとき、ある考えが浮かんだ。
 これが、今年最後のチャンスではないだろうか?きっと、今日が今年最後の真夏日になるのは間違いない。だったら絶対に最後のチャンスだ。
 そう、残っているかき氷シロップを使い切る最後のチャンスだ。
 先日書いたが、かき氷シロップがちょうど1回分だけ残ってしまっている。使い機会をうかがっている内に季節はドンドン進んでいってしまった。気がつけばもう10月。来年まで取っておくのもジャマだし、量も少ないし、もう捨てるしかないかと感じ始めていた。
 冬でもアイスクリームを食べることはあると思う。寒い季節に暖かい部屋で冷たいものを食べるというのは、現代的な贅沢だ。ただ、冷たすぎると美味しくない。冬場に許容でいる冷たさの加減はアイスクリーム止まり。かき氷は、見た目も、実際の温度も冷たすぎる。だから、かき氷好きのぼくだって冬に食べたいとは思わない。
 でも、この暑さならかき氷を食べられる。久々の暑さに火照ったぼくの体がかき氷を求めている。
 という訳で、約1ヶ月ぶりに氷を削った。氷は、ガリガリシャリシャリと勢いよく削られていく。この音だけを聞いていると気分は8月20日ぐらいな感じがする。でも、本当は10月。
 使い切るとことができるとは夢にも思っていなかったイチゴシロップを無事使い切ることができた。今日の氷の冷たさは、満足感と安堵に包まれた優しい冷たさだった。