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疑惑のジャンケン

by 唐草 [2016/11/25]



 ぼくが使っているスマホアプリのひとつに、ログインボーナスがジャンケンの勝敗で決まるものがある。
 勝つと20ポイント、あいこで10ポイント、負けで5ポイントとなる。負けてもポイントがもらえるのが良心的な作りだ。
 ジャンケンで勝てる期待値は1/3。ということは、1日でもらえるポイントの期待値は11.67ポイントという計算になる。
 どうも、もらえるポイント量が期待値を下回っているように感じられてならない。30ポイントを使ってアイテムを購入することになるのだが、3日に1回というペースで何かを買った記憶は無い。
 募る不信感から、ぼくはログイン時のジャンケンの手をチョキ限定にしている。
 これならぼくがジャンケンに弱いという可能性を排除できる。完全にアプリ側の動きだけに着目することができるはずだ。
 まだ試行回数が少ないし、また、丁寧に勝敗の記録を残せていない部分もある。それでも、連敗に比べて連勝が少ないように感じられている。まぁ、連敗したときの方が記憶に残りやすいというのもあるのだが…。
 ぼくは、昔から機械とのジャンケンゲームに強い不信感を抱いている。小さかった頃にスーパーマーケットのゲームコーナーにあるジャンケンマシンにコインを吸い取られたトラウマがあるせいかもしれない。また、プログラムを書く側になってからは、さらに不信感が強くなっている。だって、コンピュータ側の手は、プレーヤーが手を決定した後に選択されるように作ることができるんだもの。初めから後出しする相手とジャンケンで戦うのは、あまりにも不公平である。
 という訳で、毎日不信感を抱きながら不毛なジャンケンを繰り返しているのである。裏の仕組みが理不尽であることを知りながらのジャンケン。それでも勝てると嬉しいんだから、お安いもんだ。