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序盤が好き

by 唐草 [2016/12/14]

　ネット配信のマンガを無料で読める機会が増えている。完結まで読むことはできないにしても、10巻までとか、100話までなんて具合で読むことができる。電子書籍時代ならではのお試し読みと言ったところだ。
　そんなお試し読みを利用して、ここのところいくつかのマンガを一気読みしている。途中で読むのをやめてしまったマンガもあるし、続きを購入しようか迷っている作品もある。
　ただ、どのマンガを読んでいても共通して思うことがある。
　連載序盤のテンポが速いところの方が、おもしろいということだ。
　ジャンプなどのバトルマンガは、後半になればなるほど強さがインフレしていく。それにともなってひとりの敵との戦闘に割く時間が、強さのインフレと同じように延びていく。結果として、ひとりのボスを倒すまでに何巻分もの連載を必要としてしまう。
　ぼくは、そう言う流れが好きでは無いようだ。
　だからこそ、連載序盤のような速いテンポで進んでいく展開が好き。敵登場で1話、味方優勢の序盤戦で1話、敵が本気になって劣勢に陥るのに1話、そこからの逆転劇で1話から2話。このぐらいのテンポが好き。
　そんなぼくにとって、序盤がタダで読みまくれるお試し無料配信は、楽園の本棚のような存在。

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