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和歌山式?

by 唐草 [2016/12/15]



 小さい頃からミカンは、あまり好きではなかった。味が嫌いなのではない、皮を剥くのがキライだった。ツメが短いせいもあるのかもしれないが、皮を剥くとボロボロちぎれてしまってゴミだらけになるのがイヤだった。あと、ツメの隙間に皮のカスが挟まるのも気持ち悪い。
 柑橘類は、グレープフルーツを筆頭にレモンに至るまでどれも好きだ。ミカンだって味は大好きだ。でも、皮を剥くことへの苦手意識が強くあまり手にと取らないでいた。
 たぶん去年だったと思うのだが、ミカンの皮のむき方に関して真剣に考えたことがあった。その結果、従来とは異なる皮のむき方を発見した。
 まず、ミカンのヘソ(ヘタの無い方)に軽く一本の切り込みを入れる。ツメでちょっとキズをつける程度の軽い切り込みで十分だ。そうしたら、その切り込みを裂くようにミカンを半分に割る。あとは、皮からミカンを引きはがすだけ。
 従来は、皮を剥いてからミカンを半分に割っていた。そうじゃなくて、皮むきと同時にミカンを半分に割ってしまうのだ。こうすることによって、指で丁寧に皮を剥く必要がなくなるし、皮がボロボロちぎれる心配もなくなる。
 この発見のおかげで、ぼくの冬のミカンライフは充実したものとなった。指先が黄色く染まっても不思議はないほどの勢いでミカンを消費している。
 オリジナルなミカンの皮のむき方を発見できたと悦に入っていた。
 だが、この方法はネットで紹介されていた。どうもミカンの生産地として有名な和歌山辺りでは一般的なむき方らしい。オリジナルではなかったことに落胆の色は隠せないが、生産者が至るもっとも合理的なむき方に気がつく事が出来たという事実には満足している。