カレンダー

2024/04
 
17181920
21222324252627
282930    
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

授業したくない

by 唐草 [2017/01/14]



 多くの学生が、「授業面倒だなぁ。出たくないなぁ」と考える瞬間があるに違いない。積極的に出たい授業なんて卒業までの百数十単位のうち何個あるだろうか?
 出席さえ取っていれば寝てても単位がもらえるような授業は、張り合いがなくて出る気がしない。発表や課題に追われる授業は、負担が多いので履修だってしたくない。興味や関心のあることを学べるゼミだって高いクオリティーの成果を求められるので気が休まらない。
 学業的な観点から考える限り、出たい授業なんてひとつもない。
 では、別の観点から考えてみよう。
 授業の内容にはまるで興味がないが、ちょっと気になる異性がいると一時的にモチベーションがあがったりすることもあるかもしれない。でも、授業でしか会えないような関係だったら発展は期待できない。モチベーションを長く保つことはできず、いずれ授業に来るのが面倒になるはずだ。
 自分の体験を考える限り「わーい、明日○○の授業だ!」と遠足前の小学生ごとき高揚感に包まれる授業はなかった。
 これは、モチベーションが低い学生が悪いということを示しているのだろうか?
 建前的には、やる気のない学生が悪いと言わざるをえない。
 でも、授業をやっている側も学生と同じように「授業したくない」と考えている。教授クラスは、授業をするよりも論文を書いていたいと考えている。ぼくのような授業をするだけの講師陣も、どうやって休講を作るかしか考えていない。
 現実的には、授業が面倒だと考える教員が、授業が面倒だと思っている学生相手に授業をしている訳だ。だから、ぼくは一方的に学生を悪く言うつもりはない。その代わり、今週はやる気しないんで休講ね。