カレンダー

2017/01
    
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

聖地巡りの逆

by 唐草 [2017/01/18]



 最近、「聖地巡り」という言葉を宗教的なこととして解釈する人が減っているように思える。ぼくも、そのひとりだ。
 新しい解釈、つまり、小説や映画、マンガ、アニメなどのフィクションの舞台となった現実の場所を訪ねることを意味する使い方が勢力を増している。
 観光資源として、積極的に聖地巡りを受け入れている地域もあるようだ。自分が好きな作品の舞台に足を運んでみたいという気持ちはよく分かる。
 ぼくも、現実の場所を舞台にしたフィクションは大好きだ。
 ただ、ぼくは聖地巡りをしたことはない。
 なぜか?
 行くのが面倒だからなのか?
 違う。順番が逆なのだ。
 一般的に聖地巡りをする際は、次のような順を追うことだろう。
1.好きな作品にであう
2.舞台が気になる
3.実際に行ってみる
 
 ぼくは、これとは違う順序でフィクションを選択する。
1.土地勘のある場所が舞台だと知り、作品を手に取る
2.入念に風景を思い出しながら、作品に触れる
3.作品が好きになる
 
 舞台がきっかけで作品を手に取ることが多い。だから、わざわざ聖地巡りする必要がないのだ。ぼくのようなアプローチをする人のことを指す呼称はあるのだろうか?
 ちょっと話は変わるけれど、こんな性格のぼくがフィクションを描くとしたら舞台は絶対にJR中央線界隈になると思う。