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久々のサイクリング

by 唐草 [2017/01/27]

　朝、天気予報を見ていたら「今日は3月並に暖かくなる」と気象予報士が自信ありげに語っていた。
　本当にそんなに暖かくなるのだろうか？少なくともぼくの部屋は、ここ数日と変わらず寒いまま。日射しはあるが、気温は上がっていない。
　ところが、お昼過ぎから風向きが変わった。
　南風になった途端、気温がぐんぐん上がりだした。南からやってきた天然の暖房と言う感じだ。予報通りの暖かい陽気がやってきた。
　こんなに暖かくなったのであれば、閉め切った部屋でPCに向かって仕事をしている場合では無い。自転車に乗ってリフレッシュするべきだ。決して仕事をさぼろうとしているのではない。心身ともに健康な方が、効率も能率もあがるという判断に基づいた行動である。
　そう言えば、サイクリングに行くのは久しぶりな気がする。
　少なくとも今年初だ。恒例の元日サイクリングをしなかったので間違いない。昨年12月も通勤や買い物のために自転車に乗っただけ。最後にサイクリングとして自転車に跨ったのはいつの事だろう。もう思い出せないぐらい前の話だ。
　春を思わせるような陽気を期待したのだが、気まぐれな南風にそこまでの期待をしたぼくが浅はかだった。確かに暖かかったが、それは日射しのあるところだけ。日陰に入れば、まだまだ寒い。耳当てやマスクを付けたり外したりしながら忙しなく街を走り抜けることとなった。
　筋力が明らかに落ちているので上り坂でフラフラしたりと情けない一面も露呈してしまったが、久しぶりのサイクリングは心地良いものだった。全身の血液が健全に循環している感覚を久々に感じた一時だった。

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