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2017年の設定

by 唐草 [2017/01/31]



 ぼくは自分の職業を説明する際に「大学の非常勤講師やってます」という風に説明することがほとんどだ。実際は、二足どころか三足四足の草鞋を重ね履きしている。その詳細を説明するのが面倒なので1番分かりやすい非常勤講師を名乗ることにしている。実際の雇用形態はコンビニバイトと大差ないのだけれども、賢そうにイメージしてもらえる点は便利な役得だ。なお、ぼく自身は非常勤講師はメインだと思っていない。本職は、フリーランスのWebシステム屋さんだと考えている。
 非常勤講師だと名乗るとほとんどの場合、こんな質問をされる。「学校が休みの間は何をしているの?」と。
 確かに学生にとって休みの間の教員というのは、近いようで遠い存在だ。ずっと疑問に感じている人も少なくないのだろう。
 教授などの研究職は論文を書いている。一方、ぼくら非常勤講師は無職となる。授業がないのでお金ももらえない。だから、素直に夏休みと春休みは無職になっていると厳しい現実を教えている。
 その結果、食事仲間の知人からは「スーパーニート」というありがたくない称号をもらうこととなった。禁漁期間の漁師をニート扱いしているようなものではないかと反論したが、却下された。
 ただ、年3ヶ月も無職期間があるのにお金に困っている素振りを見せていないので不思議がられているのもまた事実。一般に非常勤講師の職だけでは食えないという常識があるおかげで、かなり怪しい目で見られている。そこは重ね履きの草鞋で糊口を凌いでいるのだが、説明をしていないので勝手に謎が膨らんでいるように思える。
 そこで、この謎を利用して遊んでみようと考えている。ぼくが何故食うに困っていないのかを説明する嘘の設定を作ることにした。今、考えているのは次の3つ。
 
1.会社を共同経営していたころに脱税すれすれの節税で数千万円の貯金を作り、それを切り崩して生活している
 会社経営と節税は本当なので詳しく語れる設定。資産運用をしているって言った方がかっこいいかもしれないが、やっていないことを言うと嘘がばれやすくなるので却下。没落貴族風設定。
 
2.詐欺まがいの契約とWeb広告で不労所得を得ている
 Googleアドセンスのおかげで自宅サーバ維持費ぐらいは稼いでいるが、生活できるレベルじゃない。現実を知っているので、何倍にすればセレブを気取れるかの加減が分かるコントロールしやすい嘘である。ITプチセレブ設定。
 
3.昔書いたコンピュータ系の技術本の印税で食ってる
 小説書いたとか言うと読ませてくれと言われそうなので、多くの人が興味なさそうな分野の本を書いたことにする。文筆業で食えたらかっこいいなと思うぼくの願望を反映した純度100%の嘘。
 
 さて、今年はどの嘘設定を使おうか。