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Aphex Twin

by 唐草 [2017/02/10]



 Twitterのトレンドワードに思わず二度見してしまうようなワードが掲載されていた。
 
 Aphex Twin
 
 Aphex Twinとは、80年代末のイギリステクノ音楽界に現れた奇才だ。ぼくが、Electronica系音楽にはまるきっかけとなったアーティストである。テレビから流れるJ-POPぐらいしか耳にしたことのなかった高校生のぼくは、Aphex Twinの奏でるノイズすれすれの電子音に魅了されてしまったのだ。
 年齢がばれますね。
 ぼくと同世代かちょい上でテクノやElectronicaが好きな人間は、たぶんみなAphex Twinの洗礼を受けていると思う。好き嫌いがきっぱり別れる音楽なので賛否は様々だが、あの時代の電子音楽シーンを語る上で外せない伝説のひとりである。
 ただ、それも過去のこと。Aphex Twinの名を聞かなくなって久しい。Aphex Twinの中の人は、別名義で活動したりと消息がよく分からない状態になったりしたこともあったし、音源をネットで公開したりと謎多き振る舞いをみせていた。
 ぼくも聞かなくなって久しい。
 もしAphex Twinの名を口にするとしたら、ここまで書いてきたように90年代を懐かしむような文脈しか考えられなかった。
 だから今日、トレンドワードにAphex Twinの文字を見つけたとき真っ先に考えたことは、訃報だった。
 ところが、ぼくの予想はめずらしくも嬉しい形で外れることとなる。
 今年のフジロックに出るというので話題になっていたのだ。まだ、活動しているのか。
 それに、Aphex Twinとフジロックというと伝説のライブがある。あのステージの再来になるのか!?ファンなら誰もがそう思うことだろう。
 正直言って、ぼくはライブに行く気もない。もう、音楽を購入するかどうかも分からない。それでも、Aphex Twinが来ると知っただけでこれだけテンションが上がるなんて自分でも驚きだ。高校生の頃にぼくの内側に入りこんだ、何かが久々に目を覚ましたようなそんな懐かしくもありワクワクするような感覚。