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メタ推理

by 唐草 [2017/02/14]



 あるゲームで遊んでいたら、シナリオの一環に暗号解読ミッションが出てきた。
 と言っても、推理もののゲームではないので暗号はシナリオの動機付けみたいな位置づけの暗号。クリアのためにぼくが自力で解く必要はなさそう。
 ゲーム展開的に絶対に自力で解く必要はないとは分かっている。分かっているけれど、ミステリー好きとして目の前に出された暗号という恰好の食材を無視することはできない。自力で暗号を解いて種も仕掛けも分かった状態でゲームを進めたい。
 ぼくはゲーム機を放り投げて、紙とペンを手に持って暗号解読を始めた。
 ところが、この暗号が思いの外難しい。ヒントが少ないということもあるのだけれども、解読の糸口がつかめないでいる。かれこれ1時間ぐらい頭を捻っているが、有意な情報を引き出せない。このシンキングタイムをゲームのプレー時間と考えるか悩ましいところである。
 一向に解が見つからないので、ぼくは禁じ手を採ることを選んでしまった。
 それが、メタ的な暗号解読。
 この暗号が指し示す解は、ゲームの登場人物が知る必要のある情報。つまり、ゲーム内に登場する何かが答えになっているはずだ。
 だから、ここから逆説的に暗号解読方法を推理する。
 仮にAという人物が解だとしたら、どう解読すればいいのかを考えるのだ。で、その考え方に合理性がなかったらぼくの仮定が間違っていることになる。次の要素を解と仮定してまた推論をたてる。この繰り返しだ。
 そんな神の目線を持つ者のみに許されたメタ的アプローチを使って推理を進めてみたものの、いまだ解にはたどり着けていない。難しいな…。