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ただタイムを競うだけ

by 唐草 [2017/02/18]



 今は、ウインタースポーツシーズン真っ盛り。
 とは言え、ぼくには何の関係も無い。なんで、寒いのにわざわざ山に行って遊ぼうと思うのかまったく理解できない。小さい頃にスキーに連れて行ってもらったけれど、リフトを止めたことしか記憶にない。今でも思い出すだけで胸の辺りが締め付けられるような感じになる。スケートにも良い記憶がない。小学校の遠足でスケートに行ったが、すっころんでしたたかに頭を氷に打ち付けた記憶しかない。氷って堅いんだと、まさに身を持って学んだだけだ。
 自分でプレーする気は全くないが、ウインタースポーツを見るのはキライじゃない。BS放送で大会が放送されているとボーッと見てしまう。
 ぼくが見るのはスピード競技だけだ。先日見たスキーのスーパー大回転はおもしろかった。どの辺が「スーパー」なのかは中継を見ていてもさっぱり分からなかったのだが、それでも画面に釘付けになってしまった。
 時速100キロを越える速度で山を下っていく様子は、感心するのと同時に呆れてしまうほどに圧巻。タイムという絶対的なスコアで評価される点も明快で分かりやすい。1人でプレーする競技なので、審判の判断という外的なものは無い。ただタイムだけを競う。何の知識が無くても楽しめるし、勝敗にいささかの疑問も持たないで済む。これぞ、まさに勝負という感じだ。
 スキージャンプも距離だけなら分かりやすいが、飛型点とか謎の審判要素が入ってくるため純粋さに欠けているように感じてしまう。さらにフィギュアスケートとなると芸術性のようなより抽象度の高いことを評価することになる。見た目に華やかだが、不透明性を感じてしまう。
 やはり、評価の指標は単純明快なものに限る。
 ただタイムを競うだけという単純さが、おもしろさのすべてだ。
 ぼくが好きなモータースポーツも、本来はただタイムを競うだけのはずだった。でも、最近はなんだか色々と複雑化しすぎてしまっている。競技のレベルが上がりすぎた代償なのだろうか?それともショーアップを中心に考えてしまったツケだろうか?