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桜が開くのは

by 唐草 [2017/03/20]



 ここのところテレビの天気予報で桜の開花についての話題がよく出てくる。「もっと伝えるべき重要な情報があるのでは無かろうか?」と懐疑的な気持ちで画面を眺めてしまうものの、開花が近づいているという知らせに春の訪れを感じて柔和な気分になっている自分もいる。
 天気予報では、東京の開花予想は3/21〜23ぐらいだと伝えていた。積算温度から類推した値らしい。
 だが、その数字がにわかには信じられなかった。我が家の近くの桜は、まだつぼみすらつけていないように思える。果たして、開花予想は正しいのだろうか?考えていても分からない。
 と言う訳で、いつもの公園のいつもの桜、ぼくにとっての基準木を見に行くことにした。
 4月を先取りしたような暖かい気候。確かにこれらなつぼみがほころんでも不思議はない。春が近いというのにやたら乾燥した空気を肌で感じながら公園へと向かった。
 3連休最終日の公園は、20℃近い暖かさも手伝ってか多くの人で賑わっていた。
 休日の公園というと小さな子供を連れた家族連ればかりというイメージがあるかもしれない。確かに、そういう典型的なパーティー構成(?)が多いのは事実だ。でも、よーく辺りを見回してみると、カメラ持ったオッサンとかジョギングしているオッサンとか楽器練習しているオッサンとかがひとりで活動しているのが目に入るはず。意外と男ひとりでブラブラしていても平気な場所なのだ。
 満開の菜の花の花壇を横目に見ながら、マイ基準木のところへ向かう。
 開花の状況を調べるために木に近づく必要はなかった。つぼみは、遠くから見ても分かるほどにぷっくりと膨らんでいた。気の早いつぼみは、半分ぐらい開きかかっていて花びらの色がのぞいていた。これなら、明日咲いても不思議はない。たぶん、開花予想は当たるだろう。
 ちょっと前までは、まだまだ冬だった。でも、気が付けば春はすぐそこ。