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財閥解体

by 唐草 [2017/04/17]



 朝、時間があるのでテレビのチャンネルを回していたらある番組に目が留まった。BSプレミアムのアーカイブ枠で再放送されていた財閥解体の特集である。
 「財閥解体」なんて言葉は、歴史の教科書でしか見たことが無い。戦後、日本にやってきたGHQが財閥を解体させたという大まかなことしか知らない。解体された財閥がどれくらいあるのかもしれないし、なぜ解体されなければならなかったのかも知らない。戦後の歴史、いわゆる近代史って、学校の歴史の授業だとあまり詳しく扱わない印象がある。先生が扱いたくないのか、教科書の最後の項目なので時間が足りなくて駆け足になるのか、はたまたその両方か、いずれにせよ中学でも高校でも詳しく習った記憶がない。
 試験対策として「財閥解体」という言葉を、暗記したに過ぎない。
 番組は、各財閥が「財閥解体命令をどう捉えていたのか」という視点で構成されていた。このアプローチは企業よりの視点になってしまう。まず教科書では扱えない視点だろう。だから、ぼくにとっては新鮮味のある観点であった。番組は、2時間という長さを感じさせないほどおもしろかった。
 現在も貧富の差が叫ばれているが、終戦直後の格差は今の比ではなかったようだ。軍産複合体である財閥の解体は、日本を再編する上で欠かせなかったことだろう。とは言え、財閥側からすれば時代の流れに沿って経営をしていただけなのに、いきなり一族郎党全員クビにされるようなもの。ある意味で、歴史の被害者なのかもしれないとも思えた。
 番組では、主に4大財閥を扱っていた。4大財閥、三井、三菱…?住友?あと何だっけ?自分の知識の無さがよく分かった。残りのひとつは、安田だった。安田生命とかの安田かぁ。
 戦後、財閥は解散された。しかし、実体としては持ち株会社が解散されて、一族保有の株式が公開されたに過ぎないらしい。
 結局、70年経過した今でも、元財閥系の経済力は圧倒的なものがある。結局、お金は集まるところに集まるんだなぁ。