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ツバメ

by 唐草 [2017/04/20]



 駅でバスを待っていたら、目の前をものすごいスピードで何かが横切っていった。あまりの速度で、形は認識できなかった。黒くて尖ったものが横切ったという印象しか残っていない。
 ひょっとして、アレは…。ぼくの中で期待が膨らむ。
 慌てて黒いものを目で追うと黒い何かは、だいぶ遠くまで飛んで行っていた。でも、まだまだ目視できる範囲。むしろ、少し離れた方が全体像を捉えやすい。
 射るように直線的に空を駆ける鋭い飛び方。鋭い刃物のように尖った羽根の形。落ち着きのある黒い色の体。
 間違いない。あの鳥は、ツバメだ。
 今年初めてツバメを見た。そうか、もうすぐ5月だし、ツバメがやってきていても不思議はない季節になっていたか。個人的には初夏の鳥という印象が強いが、それは巣作り子育てのイメージに引っ張られているだけなのかもしれない。
 最近、都心ではめっきりツバメを見なくなったと聞いたことがある。ぼくが小学生だった頃は、最寄り駅の軒下に巣を作るのを楽しみにしていたものだ。あれも、もう遠い昔の、そう前世紀の話だ。
 ぼくが勤める大学は、山の中にある。ここならまだまだ自然が残っている。ツバメも昔と変わらぬ巣作りができるのだろう。
 なんか、去年もこんな記事を書いた記憶がある。調べてみたら、4/17にツバメを見たことを嬉々として書いていた。やはり4月中旬には、こっちに来ているんだなぁ。