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手ぬぐいの季節

by 唐草 [2017/05/20]



 長年愛用してきた伝統小紋「茄子散らし」の手ぬぐいがついに破けてしまった。これは、手ぬぐいの老舗「かまわぬ」の品。ある意味、ブランド手ぬぐいである。
 手ぬぐいは、これからの暑い季節の必須アイテムである。タオルのように使うこともできるし、首が日焼けしないように首に巻いたりすることもできる。洗っても薄いのですぐ乾くので使いやすい。工夫次第で様々な使い方ができるのが手ぬぐいのメリットである。
 学生時代から手ぬぐいを愛用して夏を過ごしてきた。もう、手ぬぐい無しで日本の暑い夏を乗り切れる気がしない。そのぐらいに依存してしまっている。
 だから、早急に新しい手ぬぐいを用意する必要がある。
 せっかく新しい手ぬぐいを買うのだから、柄にもこだわりたい。できれば、小粋な伝統的な文様をあしらった手ぬぐいを新調したい。そう思っているものの、伝統小紋の手ぬぐいを多く扱っている店はあまりない。
 ぼくの生活圏だと新宿の「かまわぬ」が一番近い店になる。
 うーん、手ぬぐいを買いにくいためだけにわざわざ新宿に行くのは、ちょっと面倒だ。別の用事のついでに寄る機会があれば良いのだけれども、残念ながら新宿方面へ向かう予定は何も無い。
 たかが手ぬぐい、されど手ぬぐい。こだわりだしたらきりがない。ぼくにとっては実用品であると同時に趣味のオシャレアイテムでもある。ヘタに妥協するより、満足できる品を見つけた方が良いだろう。
 よし、手ぬぐいのために新宿へ行くか。夏本番になる前に。