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あいつを首に追い込もう

by 唐草 [2017/06/01]



 久々に「あっ、こいつクズだな」と確信できるような人物と関わることとなっている。
 初対面でクズだと思ったわけではない。むしろ第一印象は好感の持てるものでさえあった。その後の態度や振る舞いだって不作法だということはない。多くの人が、人当たりの良さそうな好人物という印象を抱くことだろう。
 でも、約6週に渡っていろいろなことを話しているうちに、疑惑が芽吹いて、それが確信へと変わっていった。
 こいつは、自分が楽をするためなら平気でルールを破る人間だ。間違いない。
 その人物は、今年からぼくと同じ授業を受け持つことになった新人。もっとも新人といっても、ぼくより年上かもしれないが。
 この4月から話してきたことと言えば「90分の授業はどれぐらい早く切り上げて良いのか」とか「休講は何回ぐらいまでOKなのか」とかそんな話ばかり。
 先日は、授業マニュアルで指定されているグループ数より2組少ない環境で授業を行っていると話していた。さらに今週は、最終課題のプレゼンの時間を6割に設定したと言っていた。たぶん、1授業で2グループの発表を1授業で3グループ発表に変えるつもりだ。そして、5週設定されている発表期間を2週に短縮して3週休講にする算段なのだろう。
 確かに授業の運営は、各教員の裁量に任されている部分がある。でも、それはマニュアルの内容を省いて良いという訳では無く、追加でやりたいことがあったら実施して良いという意味だ。これは、採用面接の時に責任者に直接聞いたことなので間違いない。
 ヤツは裁量を自分の負担軽減にしか使っていない。結果、授業はスカスカになっている。
 これは、クズだと言って良いだろう。
 学生から学習の時間を奪っている人材は、即刻切るべきだろう。ぼくは、そう判断した。
 まずは、責任教官にそれとなくこの事実を伝えておこう。そして、休講を確認したら学生のフリをして「シラバスから逸脱した内容だったし、全然授業をしない教員がいる」と密告しよう。二面作戦で確実に追い込む。さらに「ぼくも休講しまくりですよ(大嘘)」と相手を油断させる会話をする。
 契約は1年なので、セクハラでもない限り前期のみとはならないだろう。勝負は後期だ。来年まで見据えた長期的な戦略でいこう。