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サーバ交換作業

by 唐草 [2017/06/02]



 今日、サーバマシンの切り替え作業を行った。先週から代替機として活躍してきたATOMのベアボーンマシンの役目も今日までとなった。
 結果から言えば、このブログが閲覧可能なことからも分かるようにすべてはあるべき形に落ち着いた。だが、そこに至るまでの道のりは実に険しいものがあった。
 作業自体は、2台のSATAハードディスクをつなぐだけ。これですべてが終わるはずだった。
 ところが、新サーバマシンにハードディスクを接続してもまったく認識してくれなかった。起動ディスク設定以前の話である。有効なドライブ扱いされなかった。
 原因は、サーバマシンがハードウェアRAIDコントローラを搭載していたから。つないだディスクは、自動的にRAIDアレイに組み込まれるようになっていた。RAID設定なんてしていないディスクをつないでいたから認識されなかったと言う訳だ。さすがサーバマシン。デフォルトでRAID構成要求とは、そこらのデスクトップマシンとはひと味違うぜ。
 SATAをレガシーモードにして起動したら期待通りにディスクを検出して、ブートローダーが起動した。
 だが、その先であっさりkernel panic。Windowsで言うところのブルースクリーン状態だ。
 ディスクは認識したが、起動設定が展開できないらしい。この問題を解決するのに2時間も要してしまった。原因は、ぼくの知識不足だった。
 数年ぶりのマシン交換で、ハードウェア構成もガラリと変わった。インストール済みの起動設定では、必要なドライバやモジュールが足りていなかった。
 そこで、起動DVDからinitrdの作り直しが必要になった。
 この対処法が判明してからも苦戦の連続だった。
 レスキューモードの起動コマンドである"linux rescue"のスペルを間違えたので上書きインストールが始まりそうになった。また、新サーバは薄型DVDドライブしか対応していないので、手元にある大きなDVDドライブの電源を確保するためにニコイチで起動をしたりもした。
 不理解、知識不足、タイプミス、構成不一致などありとあらゆるエラーが重なって、簡単だと思われた作業は混迷を深めてしまった。無事サーバが起動したときには、すでにヘロヘロ。長時間にわたって緊張しながら精密機器を扱っていたので、腕が震えそうなほどに疲弊していた。
 あー、疲れた…。PCをいじるのは楽しいが、サーバをいじるとなると胃が痛くなる。