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誤診?

by 唐草 [2017/06/07]



 先日、自室の棚から発掘された1TBのハードディスクを使って新しいLinux環境を構築することにした。昨日は、トレントを使ってOSのディスクイメージをダウンロードするところまでここに書いていた。あの日記をアップした後インストールを開始したのだが、大きな問題にぶつかることになってしまった。
 インストールを開始すると「予期せぬエラー」でインストールが強制終了してしまうのだ。
 「予期せぬエラー」ほどユーザをいらつかせる警告は無いだろう。この警告を見ると「せめて原因だけでも教えてくれ」とか「『予期せぬエラー』ってメッセージが入っているんだから、本当は予期できていたのではないか?」などと思ってしまう。ぼくも自分でプログラムを書くようになる前は、こんな風に考えていた。
 でも、自分でコードを書いてみて理解した。「予期せぬエラー」は、本当に予期していないエラーなんだと。それが分かってからは多少おおらかな気持ちで「予期せぬエラー」画面を見つめられるようになった。それでも連続で「予期せぬエラー」が出ると平静さを失いそうになってくる。
 今回ぼくが遭遇した「予期せぬエラー」の原因は、ハードディスクの故障だった。ディスクエラーなんて予期できそうな気もするのだが、今回の故障は実にやっかいだった。
 ハードディスクの自己診断機能は、「正常」を返していた。また、ディスクの死を告げる恐怖のカッコン音もしていなかった。一見すると、まったく問題無いように見える。
 だが、自己診断の結果を詳細に確認すると不良セクタが59箇所もある。きっとマスターブートレコードあたりに不良セクタが発生してしまったのだろう。59個という数が問題なのではなく、場所が問題だったとしか思えない。
 それにしても、この状態に対して「正常」を返す自己診断というのは、いったい何なんだろうか。人間に例えると「ちょっとした切り傷が何個かあるだけなので大丈夫。まぁ、その内1個のキズは心臓なんだけどね!」と言っているようなものではないか。これってS.M.A.R.T.の誤診って言っていいレベルだよなぁ。