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大好きヒートシンク

by 唐草 [2017/06/12]



 ぼくは、昔からヒートシンクが好きだ。ファンと違って動力を使わずに熱伝導だけを利用してものを冷却するという発想が好きだ。それ以上に触った際にヒヤッとする感覚も好きだ。冷却しているということを文字通り肌で感じられる。そして、適度な重量感も心地良い。金属の塊を手にしているという満足感がある重さだが、鉄や鉛ほど重すぎないところもいい。
 だから、ぼくは熱を発する機器を見つけるとすぐにヒートシンクの設置を考えてしまう。それは動作許容範囲内の温度だとしても。
 我が家には、いくつかのヒートシンクが転がっている。廃棄したPCから回収したものもあれば、秋葉原の電気部品ショップで購入したヒートシンクもある。いずれもファンレスのもの。
 以前使っていたルータと無線LANのアクセスポイントの発熱が大きかった。夏場に触ると熱いと感じるほどだ。簡易的に温度を測定したら約40℃だった。これを冷やすために機器の上下をいくつかのヒートシンクで挟んだ。4℃ぐらい温度を下げることができて大いに満足した記憶がある。
 だが、それも昔のこと。ルータを買い換えてしまったので、多くのヒートシンクが活躍の場を失っていた。
 もう、ぼくの額に貼り付けて夏場を快適に過ごすアイテムとしてしか利用方法が無いのだろうか?そんな風に考えていた矢先、活躍できそうな場が見つかった。
 我が家で熱々になっているPS4の冷却だ。
 気温が30℃を越えると、PS4の冷却ファンは最大回転数となる。小さなファンのくせに大きな音を立てる。その音は、ゲームの音を遮るほどのボリュームがある。
 なんて冷やしがいのある機器なんだ、PS4は!
 早速、余っていたヒートシンクを本体の上に載せていく。見た目は無骨になるが、その無骨さがまた良い味である。
 ヒートシンクを載せると、触るとすぐに分かるほど明らかに表面温度が下がっている。だが、ファンの回転数を落とすまでの冷却はできていない。
 ヒートシンクが小さいというのもあるが、最大の問題は本体とヒートシンクがしっかりと密着していないことだ。PS4の表面がザラザラなので隙間に空気が入りこんみ熱伝導効率が落ちている。
 これは、グリスの出番かもしれない。機器とヒートシンクの隙間を埋めるグリス。本来は、CPUを冷やすときに用いるものだ。だが、どこに使っても問題は無い。手放すつもりのないPS4だし、表面がグリスまみれになっても問題は無いだろう。内蔵ファンの回転が収まるまで徹底的に冷やしてやる。