カレンダー

2017/07
      
     

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

エアコンが仕事をしてくれない

by 唐草 [2017/07/25]



 蒸し暑い…。日本の夏の厳しさは、気温そのものの高さだけではなくて、湿度の高さも相まっての厳しさだという話を聞いたことがある。今日の夜は、その言葉の正しさを身を持って理解することができる状況だった。
 温度計を見ると28℃前後を指している。30℃を下回っているので、そこまで暑くないはずだ。もう、夜なので直射日光の熱もない。それなのに耐え難く暑く感じる。空気が重い。
 原因は、間違いなく湿度だ。湿度のある空気が、体に熱を押しつけてくるのだ。これって、ちょっとしたサウナではないか。
 こんなときは、さっさとクーラーをつけて快適な部屋を作ってそこに逃げ込むに限る。これが現代人のやり方だ。
 ぼくは自室のクーラーを付けた。
 ところが、クーラーはちょっとだけ冷たい風を出しただけで沈黙してしまった。まるで仕事を放棄したかのような振る舞いである。
 これも、原因は湿度のせいだ。
 ぼくの部屋のエアコンは、リモコンが壊れている。エアコン本体の応急運転ボタンでしか操作できない。だから、温度設定も風量も運転内容もすべて自動任せ。
 気温が28℃ぐらいだと冷房が選択されるが、温度設定が28℃固定なのでエアコンは停止してしまう。
 もう少し気温が下がれば除湿モードに切り替わるのだけれども、あいにくそこまで涼しくはならない。除湿をしたいだけなのに融通が利かない自動運転のせいで、ぼくの部屋は蒸し風呂状態のまま。エコすぎて、エアコンとしての本分を見失っているのである。