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休講と補講

by 唐草 [2017/10/21]



 昨晩、大学からメールが届いた。その内容を確認して小さくガッツポーズをした。
 メールには、台風の影響を考慮して月曜日を全日休講にすると書かれていた。
 かなり早めの決断である。学校が休みとなる土日が挟まるせいで決断を早めにしなければならなかったのだろう。
 この連絡のおかげで、ヤキモキしながら台風の進路予想を眺める必要がなくなった。肩の荷が下りたような軽やかな気分である。台風の風であろうと、どこ吹く風といった感じである。休講の知らせのおかげで心の平穏を得ることができた。これで小学生の頃のように荒れ狂う風雨を滅多にない気象イベントとして楽しむことができそうだ。
 ただ、手放しで喜んでいられないのも事実である。それが社会人の悲しいところ。
 休講になったと言うことは、その1回の埋め合わせをどこかでしなくてはならない。しかも、来週月曜日の授業は発表なので絶対にキャンセルできない内容である。
 大学には、休講の埋め合わせをするための補講日というのが設けられている。これを利用すれば、授業のコマを確保することは可能である。
 ただ、ぼくの担当している科目は講義系科目ではない。授業外で調査をして報告をまとめ、それを授業時間に成果を発表するというスタイルだ。コマを確保するために1週間に2回の授業を行っても意味がないのである。
 それに、なによりぼくが通常のルーチンとは異なる補講日に授業を行う気力も意欲もない。そんなこと面倒すぎて絶対にやりたくない。
 だとすれば、残された方法は1つしかない。
 全15回の授業の内、潰して良い1回を選んでつじつまを合わせる。コレしかない。正直言って、15回の内2回ぐらいは、捨て駒的な数合わせの回がある。それらを潰せばどうにかなるだろう。ただ捨て駒の選定を誤ると3週連続発表とか過酷すぎるスケジュールが出来上がってしまう。慎重に捨て駒を選ばなければ。
 けっこう難しい選択である。こんな面倒な事を考えるぐらいなら台風の中でも開講した方が良かったのではないかと思えてきた。