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昆布茶信仰

by 唐草 [2017/11/16]



 ネットを見ていると真偽不詳の情報が溢れている。数ある真偽不詳の情報の中でぼくが好んでいるのが、豆知識、雑学やライフハック系のネタ。仮に騙されたところで痛くも痒くもない情報なので、暇つぶしのために読むには最高のジャンルである。
 先日見つけたライフハック情報に「市販のミートソースを店の味にレベルアップする方法」というのがあった。
 方法は至って簡単だ。市販のミートソースに昆布茶の粉末をちょっと足すだけで良いそうだ。隠し味をちょっと加えることで市販のミートソースが、あっと言う間に店で食べるような味わい深いミートソースに変身すると書かれていた。
 そんなことあるのか!?
 確かに昆布茶は、出汁としても活用できる。なにせ昆布の粉末なんだから。昆布茶の粉末をかければ、グルタミン酸だかアミノ酸だかは知らないが旨味成分が加味されるという事実は認めよう。でも、それを店の味と言って良いのだろうか?
 本格的なイタリアンが昆布出汁を使っているとは思えない。ぼくも店でトマトソース系のパスタを食べたことはあるが、そこに昆布出汁の気配を感じたことはない。
 それにちょっと昆布出汁を加えるだけで劇的に本格的な味に近づくということが事実であるならば、市販のミートソースには初めから昆布出汁が添加されているはずでは無かろうか?
 数秒考えるだけで得た豆知識を上回る疑問が噴出してくる。
 これって、単に投稿者が昆布出汁の味を好んでいるという個人の好みの話なのではないだろうか?
 料理系のライフハック情報を読んでいると「隠し味に昆布茶を入れる」という情報は、けっこう良く目にする。これって昆布茶大好き勢による昆布茶信仰のようなものではないかとぼくは睨んでいる。