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ヒートテックと冷房

by 唐草 [2017/11/20]



 急に季節が1ヶ月近く進んだようだ。東京の最高気温予想が10℃に届かない数字を示している。
 これは完全冬装備の出番である。
 と言う訳で、上下ともにヒートテックの下着を身につけることにした。長袖のシャツに袖を通し、タイツと呼ぶか股引と呼ぶか迷うものに足をくぐらせると本格的な冬の到来を感じずにはいられない。
 この冬一番の寒さに入念に備えて職場へと向かった。だが、その職場で思いも寄らぬ行動をとることになった。
 冷房を入れたのである。
 外気が10℃にも満たない寒い日でもあるに関わらず冷房である。
 ぼくが授業を行っている教室は、とても小さな教室である。座席数は、わずか54。今期の受講生は約30名。数字的には半分ぐらいしか埋まっていないことになるが、3人掛けの机に2人ずつ座っているので、一見したところ満室のようにも見える。
 狭い教室に30人もの二十歳前後の若者を詰めたらどうなるか。室温は、どんどん上がっていく。送風で軽く空気をかき混ぜる程度では焼け石に水である。額から汗が滴るほどの暑さになっていた。
 熱気の篭もった教室にヒートテックで上下を固めた装いで立っているのは、生命の危機を感じるほど危険な行為である。熱いので汗をかく。その汗に反応してヒートテックが発熱する。その発熱でさらに汗をかく。この加熱ループが加速していく。あっと言う間に、熱中症へまっしぐらである。
 だから、冷房を付けさせてもらった。設定温度25℃で稼働させた冷房が力いっぱい風を吹き出していた。と言うことは、確実に25℃以上あったのか。普通に長袖を着ているだけでも熱中症になっても不思議ではない温度だな。
 若者の発熱量、恐るべし。