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単6

by 唐草 [2017/12/03]



 電池と言うと一般的に乾電池のことを指す。「ちょっと電池取って」と頼まれて、車のバッテリー(鉛蓄電池)を持ってくる人は稀だろう。ましてや、人工衛星に搭載されている原子力電池をイメージする人は、わざとやっているとしか思えない。
 だが、一言に乾電池と言っても様々なサイズがある。一番使う機会が多いのは、単3だろう。リモコンや時計など様々なものに使われている。最近は様々な機器の省エネ性能が上がっているので、単3ではなくて単4を利用する機会も増えている。
 細長い乾電池の他には、いわゆるボタン電池と呼ばれる薄い電池もある。CR2032とかそう言うヤツだ。また、最近見ることが減ったが9Vの角電池なんかもある。
 用途の応じて様々な規格の電池が開発販売されている。
 乾電池のサイズは、国際的にほぼ統一されている。そのおかげで、怪しげな中国製品を購入しても日本で発売されている乾電池を利用することができるし、その逆で日本製品に国籍不明の乾電池を入れても利用することができる。
 一般的な円筒形のマンガンやアルカリの乾電池は、太く大きい単1から細く短い単5までがよく知られている。だが、実はこれだけではない。滅多に見ないが単6と呼ばれる規格が存在する。
 単6は、日本では利用されていない規格。単4電池を長さそのままに、もう少しスリムに細くしたような形状をしている。海外では、AAAAサイズとして親しまれている規格らしい。むしろ、日本の単5サイズが、海外だと異端なのかもしれない。
 今、ぼくが使っている海外製ガジェットの電池も単6である。電池切れになったので新しい電池を買おうとしたのだが、コンビニでは買えず大きな店に行くハメになってしまった。寄ったホームセンターでも広大な電池売り場の一番端に数個置かれているだけだった。しかも、2本で360円ぐらいと異様に高い。
 背は腹に代えられぬ。日本ではマイナーな規格なのでしかたないのは分かっているのだが、なんか釈然としないまま単6電池を購入した。