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p12ファイル

by 唐草 [2017/12/07]



 学習能力の無さをまたしても自覚することになった。iOSアプリの書き出しを行おうとするといつも同じところで躓いて、必至にググって攻略方を見つけて猿まねのように頭を使わずに障害をよじ登って越えていく。一応目的は達しているのだけれども、なぜ障害があったのかも、どうしてググった方法で障害を乗り越えることができたのかも理解できていないままである。理解がともなわずに手を動かしているだけなので、何度やっても適切な方法を身につけることができないのだ。
 それが、電子署名関連の設定。
 そもそもぼくは、電子署名の仕組みと役割を正しく理解できていない。RSA暗号でキーの長さが2048bitでとかそういうキーワードは把握している。でも、それがどういう仕組みで信頼性を担保しているのかはイマイチ分かっていない。だから結果として、なぜパスワードで保護されたファイル1つで個人の証明を行えるのかと言うことが正しく説明できない。
 そんな理解度でネットの海に漕ぎ出せば、方向を見失うのは当然だし、転覆し理由を理解せぬまま溺死したって不思議は無い。
 今日も大いに溺れることとなった。
 その相手は自己証明書ファイルであるp12ファイル。ぼくも自分自身の証明書としてひとつのp12ファイルを持っているが、いつどうやって作ったのかをまったく覚えていない。まるでPC上に湧いて現れたかのように存在していたp12ファイルを使い続けている。自分の証明書さえ理解していない人間が、他の人の証明書を正しく操作できるわけがない。よく分からないまま、ググった結果を参考にしつつ脳波停止状態で手だけ動かして取り繕っていく。そして、よく分からないが成功を収めた。
 またしても理解をともなわない作業をしてしまった。結果は得られたが、経験値は0である。
 だが、1つだけ収穫があった。p12ファイルは生成したPC以外でも使えるということ。自己認証しているから生成したPC限定だと思い込んでいた。このレベルの誤解をしている理解度なので何も分からないのである。