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終わっても気が付かない

by 唐草 [2017/12/11]



 各種マンガアプリのおかげで新旧様々なマンガを経済的な負担ゼロで読むことができている。よい時代になったと感じるが、同時になぜ低迷した景気から抜け出せないのかの理由の一端が見えてくるようにも思える。
 アプリによる無料マンガ配信は、慈善事業ではない。単行本を売るためのプロモーション活動の一環である。フリーが浸透した今の時代らしいやり方である。だから、単行本の発売に合わせて様々なキャンペーンが実施されている。よくあるのが、マンガの序盤を毎日日替わりで公開するという方法だ。ぼくは、この手のキャンペーンを渡り歩いて様々なマンガを読み漁っている。
 様々なマンガを読んでみて感じたことがいくつかある。
 まず、1話切りするマンガがけっこう多いと言うこと。今の流行なのかデスゲーム系のマンガがけっこう多い。そもそも好きなジャンルじゃないし、もうお腹いっぱいなのでデスゲームの気配がした瞬間に閉じている。あと、ハーレムものっぽいのも読む気がしない。絵のタッチが嫌いなマンガはジャンルを問わず読まないが、絵が嫌いという理由で読まなかった作品は片手で数えられるぐらいしかないはずだ。
 基本的には、タダで読めるものは全部読んでやるぐらいのどん欲な姿勢で読んでいる。1度読み始めると、勢いが付くというか、惰性というか翌日も更新があれば読んでしまう。
 だが、当然ながら漫画の無料公開は無限に続くものではない。1週間から2週間ぐらいで終わってしまう。
 無償公開期間が終わったとき、初めてそのマンガがおもしろかったのかが分かる。公開終了したマンガへのぼくの反応は、大きく分けて2つになるからだ。
 まずは、終わってしまったことを残念に思うパターンだ。何とかして無償で読む方法を探したり、購入を検討する。これは、ぼくにとって面白かったマンガなのだろう。
 もう一方は、終わってしまったことに気が付かないパターンだ。その日の更新リストに昨日まで読んでいたマンガが載っていないことにすら気が付かない。これは、ぼくにとって面白くなかったマンガなのだろう。完全に惰性で読んでいただけなので、終わったことにすら気が付かない。ビックリするようなことだが、けっこうこのパターンが多いようだ。
 マンガ配信終了に気が付いていないという事実に気が付いて驚いたのが、今日最大の気づきである。