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あけましておめでとうございます

by 唐草 [2018/01/01]



 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 
 と書いてみたものの、実際のところ微塵もお正月らしさを感じていない。我が家の年末年始は、お正月禁止令が発令されたのかと思うほどにお正月的な要素が皆無である。
 数年前までは、この時期になると主食が餅になっていた。でも、それも懐かしい過去のこと。今の我が家に餅はない。切り餅2個ぐらいだったら食べても良いけれど、買うと1kgの量になって持て余してしまう。カマボコだけはあるのだが、これは年末にうどんを食べるときのために買ったもの。お正月のために用意したものではない。
 大晦日の夕飯は、コロッケだった。コーンクリームコロッケ。コロッケ蕎麦ではない。普通にキャベツの千切りの上に載ったコロッケらしいコロッケである。蕎麦的な要素は皆無である。元日の朝食は、イングリッシュマフィンだった。メープルシロップとバターをたっぷり塗って甘々なパンを堪能した。
 食べ物の話が続いたが、他のことだってお正月らしさは皆無だ。大掃除もしていないし、初詣にも行ってないし、年賀状も出していない。鏡餅を含め新年のお飾りを飾ったりもしていない。見たいお正月特番のTV番組もない。なんらお正月的な出来事はない。もちろん喪中だというわけではない。至って普通の年である。
 以前から「年々お正月らしさが薄れていく」ということをここに書いていた。ついに我が家では、お正月らしさが0になった。去年まではお正月らしく振る舞おうというわずかな努力があったような気もする。今年は、その努力を完全に放棄した感じだ。
 この休みは、特別なものではなくただの連休。ゴールデンウィークとかと同じようなものである。スマホゲームがお正月イベントを開催していなかったら、お正月であることを忘れていても不思議は無い。
 お正月のための努力を放棄して分かったことがある。それは、肩に無駄な力が入らなくてすごく楽だということ。伝統やら文化を守ることも大切かもしれないが、形だけまねごとしていても意味は無い。必要なものならしぶとく生き残るし、押しつけられた価値観であればやがて自然に消えていくだろう。
 「お正月だからかくあるべし」とか「新年の初めに気持ちを新たにする」なんて固いことは考えずに気楽に各々の休みを楽しみましょう。