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ガム中毒

by 唐草 [2018/02/13]



 まったく作業に集中することができなかった。何をしようとしても手に着かず、ダラダラと時間を浪費していくばかり。
 気が付いたら割れかかっていた親指の爪を噛んでいた。ぼくが無意識に爪を噛んでしまうときは、完全に集中力が切れている証拠である。なんで今日はこんなにも集中力がないのか。寝不足でもないし、空腹でもない。体は運動不足気味だが概ね健康だ。
 昨日までと何が違う?
 頭を抱えて考えることしばし。1つの答にたどり着いた。
 ガムだ。ガムがないんだ!
 ぼくは自宅で机に向かっているときは、必ずガムを噛んでいる。ガムの味が好きとか、咀嚼していると集中力が増すとかそう言う直接的な効能のことは、なにも考えていない。机に座ったらガムを噛むことが当然のことのように何も考えずにガムを口に放り込んでいる。本当は外で仕事をするときも噛んでいたいのだが、態度が悪く見られそうなので自重している。
 一時期ガムの噛みすぎで顎を悪くしたこともあった。それ以来、机に座って仕事をしているときだけガムを噛むようにしている。
 そんな生活を続けている内にガムがないと仕事ができない体になってしまったようだ。
 このままガムがなかったら何もできないで一日が終わってしまう。まぁ、そう言う日があっても悪くないと思うのだが、それは今日じゃない気がする。状況を改善するべくガムを買いに近所のスーパーに駆け込んだ。
 ぼくのようにガムを大量消費する者は少なくないのだろう。お菓子コーナーの片隅には、プラスチックのボトルに入ったガムが売っている。大ボトルをむんずと掴み、それだけを購入して店を出る。
 ぼくはもう完全にガム中毒患者である。ガム無しでは生きていけそうにない。