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桜の様子

by 唐草 [2018/03/12]



 毎年この時期になると桜の様子を何度も確認に行く。マイ標準木の出番である。もっともマイ標準木と言っても、ぼくが勝手にそう呼んでいるだけ。自宅に桜の木が植わっているわけではない。いつもの公園の隅の方にある立派な枝振りの桜を毎年観察しているだけのことだ。この木は枝が低い位置まで伸びているので、目線よりも低い位置につぼみがある。背伸びをしなくても十分に膨らむつぼみの様子を確認できる。この観察にしやすさから勝手にマイ標準木と呼んでいる。
 ここ数日、暖かい日が続いている。それも1ヶ月以上季節を先取りしたような暖かさである。まるで寒すぎた冬を補うかのような無節操な暖かさである。
 これだけ暖かければ植物は大いに春の予兆を感じているだろう。積算温度もグイグイ加算されているはずである。我が家の山椒の木も数日前まではただの枯れ枝のような見た目だったのに、枝先に膨らんだ芽があと数日で開きそうな状態になっている。きっと、公園の桜も同じだろう。さっそくこの目で確かめてこよう。
 今年の桜の開花予想は、3月24日ぐらいだったと記憶している。例年よりもやや早いような気もすするが、ここのところ開花が早まっているのでこんなものなのだろうか?なんだか気候変動が著しいので、平均的なと言われても実感が伴わなくなってきている。自然について行けていない。
 マイ標準木だけでなく公園にある多くの桜を見て回った。どの桜も大きく膨らんだつぼみをたくさんつけている。膨らんだつぼみのせいで、まだ葉もない枯れ木のような桜の枝がなんとなく丸く見えるし、ほのかに明るく色づいているようにさえ感じられる。気の早いつぼみは、ちょっとだけ開いて緑色の顔を覗かせている。
 今週は暖かい日が続くと予想されている。この感じだとあと1週間もあれば十分に咲きそうだ。きっと先日の開花予想よりもずっと早くに満開を迎えるだろう。楽しみである。