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それでも過半数なのか

by 唐草 [2018/03/19]



 先日、ロシアの大統領選が行われたというニュースが流れていた。このニュースほど中身を確認せずとも結果が推測できるニュースはあるだろうか?言わずもがな圧倒的な再選を伝える内容であった。
 得票率が75%ぐらいで、投票率は68%だとニュースは伝えていた。最近の日本の選挙からするととてつもなく高い数値を記録しているように感じられる。でも、大統領は選挙前に掲げていた「得票率投票率ともに70%」を達成できていないことを残念に感じているそうだ。
 数字だけを見ていると「おー、ロシアってすげーなー」と恐れに似た感情を心の隅で感じながら感嘆の声を上げてしまう。対立候補の存在ですら民主主義的な選挙を演出するためのモブなんじゃないかと感じてしまう。他にどんな候補が立候補しているかなんて全然報道されないからね…。
 でも、冷静に考えると「得票率投票率ともに70%」という目標は理に適っているように思える。70%の人が投票に行って、その内の70%が同一候補に投票をする。これは、70%の内の70%、つまり全国民の49%の票を集めるという意味である。恐ろしく強権的に聞こえる「得票率投票率ともに70%」という目標は、見方を変えると「国民の過半数からの信任を得る」という至極まっとうな目標のように捉えることもできる。
 計算上は多数決に基づく民主主義的な数値のはずなんだけれども、なぜか空恐ろしさを感じてしまうのはなぜだろう。得票率・支持率ともグダグダな日本的な感覚を持ちだしてしまうから?それともビッグブラザー的な存在をかぎ取ってしまうから?よく分からないなぁ。ちょっとウオツカを煽って考えてみよう。