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ゆるくなる

by 唐草 [2018/03/20]



 予想もしていなかった流れに巻き込まれている。その結果、ぼくの理想とする「ゲームして、マンガ読んで、お菓子を食べて、時々散歩する」という生活が崩れようとしている。まったくなんてこった。まるで鉄砲水のような唐突さと、土石流のような重さでぼくの華麗なるニート的生活を押し流そうとしている。
 ぼくは、仕事を受けたりする際に流れというものを大事にしている。この流れという感覚を説明するのは、とても難しい。ぼく自身もよく分かっていないのだが、勘と運とタイミングの重なり合いのようなものだ。奇妙なことに偶然は、ときにそれが必然であるかのように重なるときは何個も重なるもののようだ。そんな重なりをぼくは流れと呼んでいる。
 確かに流れの潮目が変わるのを待っていたのは、ぼくの方だ。それは認めよう。ただ、ここまでの激流になるなんて思ってもいなかった。支流の川で水遊びでもしようと思っていただけなのに、今は本流の足も着かない深みに飲み込まれた感じがある。
 困ったものだ。あと、1ヶ月ぐらいは流される助かるか死ぬかも分からないまま流される日々が続くだろう。もう、河口まで流れきるのが正解なのか、瀬でも見つけてさっさと流れから身を引くのが正解なのかも分からなくなっている。
 いずれにせよ流れから出るためには、書類を準備する必要がある。ざっくり言うと意思表明のようなもの。よく分からなければ、読書感想文の親玉だと思ってもらえばいい。要するに、心にもないことを美辞麗句で彩る必要があるということだ。
 ぼくは、ここで日々駄文を書き連ねているので、1まとまり800字前後の文章はいくらでも書ける。ただ、ここでの文体が染みついているので、基本的に文章がゆるい感じになってしまう。あと、無駄に比喩を使いたくなる。そのせいで、文字数は稼げているのだけれども、TPOをまるで無視した文字列が並んでしまっている。結婚式にアロハシャツを着ていってしまったような場違いな感じになっている。
 今、ぼくが飲み込まれている流れのゴールがハワイならこれで良いんだけど、そうじゃないから困っている。