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ハムスターはおいくら?

by 唐草 [2018/03/28]



 近所のスーパーは、業界区分で言えば食品スーパーと言うことになるのだろう。イトーヨーカドーやイオンとは違って、食品を中心に扱っているよくあるスーパーだ。
 商品配置もごく平凡だ。正面入り口から店に入るとまず青果コーナーがある。定番配置だが、ぼくのようにお弁当やらお菓子を買いに来ているだけの客にとってはなんのメリットも無い配置である。ぼくはお弁当売り場へ直行するために店舗に入るなりレジの方へ曲がる。そして、人気の少ないペットフード売り場を華麗に抜けていく。
 今日もいつものように店に入ってすぐに曲がろうとしたのだが、ふと青果売り場とレジの間にある小さなコーナーに目を奪われてしまった。花が売られているコーナーだった。花売り場といっても、華やかさには欠ける。なにせ榊と仏花しか売っていないのだから。
 ぼくが目を奪われたのは確かに花売り場なのだが、売っている花に目を奪われた訳ではない。別の品と目が合ってしまったのだ。
 小さな花売り場の棚の上には、高さ20cmぐらいの小さなシーサーが1匹鎮座していた。それも値札を首からさげて…。
 お値段、驚きの2,980円!
 シーサーの脇には、数匹のハムスターと小さな羊、目の大きなフクロウもいた。どれもシーサーと同じで焼き物である。シーサーは瓦のような色で着彩はされていない。それ以外の動物たちは、リアルな着彩が施されていた。どれも大きさは、15cm程度。大きさの関係でシーサー率いる動物軍団という雰囲気が漂っていた。もちろん、すべての動物に値札が付いていた。
 そうか、売り物なのか、この動物たちは。てっきりディスプレイだと思ったのに…。
 それにしてもこれらの置物を買う人なんているのだろうか?「ちょっとスーパーにハムスターの置物を買いにいいこうかしら」なんてどんな人生を送っていれば考えることがあるのだろうか?ぼくには想像できない。ぼくのように店舗で目が会ってしまったので「あら、かわいいハムスターの置物ね」と衝動買いでもするのだろうか?これも理解しがたい展開だ。
 気になるのは、本来二つ一組で置くはずのシーサーが1匹しかいなかったこと。これって、もしかして片割れだけ売れたってことでは無かろうか?気になる。