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おもしろいといいねしない

by 唐草 [2018/04/14]



 最初はfacebookの専売特許だった「いいね」ボタン。利用する側の手軽さと開発する側の手軽さが一致した結果、今では様々なところに「いいね」ボタン的な物が設置されている。深く考えずにとりあえず「いいね」する人もいれば、自分の本当のお気に入りだけを厳選して「いいね」する人もいるだろう。応援のつもりでドンドン「いいね」する人もいれば、嫉妬心や対抗心から絶対に「いいね」することが無い人もいるだろう。
 皆さんはどんな風に「いいね」をしているだろうか?
 ぼくは、かなり厳選して「いいね」を押している。twitterでは、年に数回しか「いいね」しない。自分のツイートが「いいね」されるとニヤニヤしながら喜んでいるくせに他人には手厳しいのだ。そんな性格なので、企業のリツートキャンペーンなんかは大キライだ。
 滅多に「いいね」しないぼくだが、無料で読めるマンガだけは「いいね」を押しまくっている。「購入までには至らないけれど、十分に楽しませてもらっています」という意思表示である。
 ここのところ少年ジャンプ50周年企画である「ジャンプPARTY」を利用して新旧のマンガを読み漁っている。1日に20話近く読んでいる日もあるので、もはや読んでいると言うよりも消費しているという感覚に近い勢いだ。ジャンプの看板を背負ったことのある超有名作品を中心に読んでいる。どれも、苦戦してから勝つというお約束の展開が手を変え品を変え繰り返されるだけの王道のストーリー展開だ。展開は容易に想像できることが多いのだが、それでも十分におもしろい。画力の高さやキャラクターの魅力などが、どの作品もハイレベル。高品質の王道展開こそエンターテインメントのあるべき姿である。まぁ、2度読もうとは思わないけれど…。
 「ジャンプPARTY」にも「いいね」ボタンが設置されている。各話ごとに設置されているので、どの作品のどの話が人気なのかが一目で分かって面白い。ソーシャル時代のマンガの楽しみ方である。ぼくは、先にも書いたように応援のつもりで読んだすべての話に「いいね」を押している。
 でも、時々押し忘れることがある。
 それは、次の話が気になって仕方がないとき。面白ければ面白いほど物語にのめり込んでしまい「いいね」の存在を忘れるのだ。ただただページをめくることに集中してしまう。これまでにのべ900話以上読んだが、100話に一度ぐらいの割合で「いいね」を忘れるほどに面白い話が確かに存在している。これが読み漁って気が付いた事実である。
 おもしろすぎるが故に「いいね」されない。そんな数値化されないおもしろさが、世の中には転がっているようだ。それを取りこぼさない「いいね」に変わる評価システムを考えないとなぁ。