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Nullを気にしない

by 唐草 [2018/05/05]



 今日も趣味のプログラミングに精を出す。JavaとJavascriptを交互に書いている。名前が似ている2つの言語だが関連性はなにもない。
 Javaを書いているとちゃんとプログラミングしている気分になれる。それは、まるで緻密な機械を操作しているような感覚。強くデータの型を意識したり、複雑に入れ子構造になったクラスを使い分ける感覚が、そんな錯覚を引き起こすのだろう。
 ぼくが仕事で書くことが多い言語はPHPである。PHPは雑な言語の1つである。緩く書けるので自由度が高いが、収拾が付かなくなることも少なくない。何より書いていてコンピュータを制御しているという感じが全然しない。あくまで文字列処理に過ぎないという感覚が付きまとう。例えるならば、バラバラになったノートをセロテープで止めているような大雑把な感覚だ。ホチキスですらない。
 そんな訳で、「あぁ、コンピュータを制御している」という充実感に包まれながらJavaを書いていく。エディタが支援してくれるので、自分が賢くなったような錯覚さえ感じる。
 ただ、仕事ではJavaを扱いたくない。
 Javaにはやっかいな"あいつ"がいるからだ。
 Null Pointer Exceptionである。
 昔、ネットで「ヌルポ」というと叩かれるという遊びがあったが、その語源がNull Pointerである。
 Null Pointer Exceptionというのは、ざっくりいうとPCが時々吐き出す「予期せぬエラー」の正体である。様々なエラー処理をすり抜け発生するやっかいなエラーだと思えば間違いない。
 何となくのフィーリングでJavaを書いていると、いつの間にか忍び寄るヌルポに襲われていることがある。だから、仕事でJavaを書くのならば細心の注意が必要となる。
 でも、今日は趣味の楽しいプログラミング。ヌルポなんて全然気にしない。気にしなくなるとJavaは本当に楽しい。精密な機械を意のままに操っているような満足感すらある。Javaは、趣味で書くには楽しい言語なのである。