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やわらかシューズ

by 唐草 [2018/05/14]



 1ヶ月ぐらい前に新しい靴を買っていた。夏に履くことを強く意識したので布張りのデッキシューズを選んだ。
 購入の決め手となったのは、8割方が見た目である。残りの2割は、たぶん価格だ。本体価格も安かった上にセール対象になっていた。だから、店で試したときは足のサイズしか気にしていなかった。履き心地なんかは、ほとんど気にしていなかった。デッキシューズなんて普段に履く靴だ。この靴で一気に10kmを歩いたり、山を登ったり、ジョギングすることはまずあり得ない。駅の階段でつまずかない程度のフィット感があればそれで十分である。
 その結果、実際に歩いた時の履き心地に驚かされることとなった。
 かかとの部分にクッションが入っているので、履き心地がふわふわなのである。1cmぐらいかかとが浮いているような柔らかさである。
 ここのところ靴底のゴム感がダイレクトに伝わるような靴ばかり履いてきた。靴底のゴムの種類によって固さはまちまちだったが、しなやかさはあれど柔らかいと感じるものではなかった。足を包み込むように柔らかい感触の靴を履くのは、たぶん十年ぶりぐらいのことだろう。一歩一歩に新鮮な驚きがある。
 かかとを保護するためにもクッションが入っているのは良いことなのだろう。足の着地を優しく保護してくれるので、膝への負担も減るに違いない。理屈では、柔らかいことのメリットを理解できたつもりである。でも、体の感覚は柔らかさに慣れていないので違和感が拭えない。靴の中で靴下がずれてしまったような落ち着きの無さに近い違和感である。
 柔らかさは、履いているうちに自然と慣れるのだろうか?それとも慣れる前にクッションがダメになってしまうのだろうか?半年後ぐらいにぼくが得る結論は、どちらになるのだろう?
 あと、新しい靴に履き替えると左右の足の大きさの違いがとても気になってしまう。早く不揃いなぼくの足の形に馴染んで欲しい。左右で違うサイズの靴を買える店がそこら中にあればいいんだけどね。