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ぼくのあだ名は?

by 唐草 [2018/05/31]



 コンビニの店員は、密かに常連客にあだ名を付けているという話を何度も目にしたことがある。ぼくはコンビニバイトをしたことがないので、あだ名の話が本当かどうかは判断できない。でも、完全な嘘だとも思えない。ぼくだって通勤電車で一緒になる他の乗客に対して密かにあだ名を付けている。○○駅で降りるメガネおばさんとか、朝からいちゃつくウザ髪型カップルとかそんな感じである。
 ましてや一対一の接客をするコンビニのような客商売であれば、自然と特徴が目に付くことだろう。目に付いたり意識に上った特徴があだ名になっても何ら不思議は無い。
 ぼくは、週に2回あるコンビニで朝食を買っている。買っているのは決まっておにぎり2個とペットボトルのお茶である。それ以外のものを買ったことは1度だって無い。購入パターンは、まるで宗教儀式の段取りのように完全に固定されている。ぼくのことをよく観察をしていると買っているおにぎりの組み合わせが毎日違うことに気が付くかも知れない。お茶も98%ぐらいほうじ茶だが、品切れだったりすればウーロン茶や麦茶を買っている。
 そんな些細な変化があるが、他の人からすればおにぎり2個とお茶を買うだけの人である。むしろ、店員から「今日は、おかかおにぎりとシーチキンマヨなんですね。2個とも海苔のおにぎり買うの珍しいですね」なんて声をかけられたら2度とその店に足を運べなくなってしまう。そんなストーカーまがいの店員は怖すぎる。
 そんな購入スタイルだから「おにぎり2個おじさん」とかあだ名を付けられていても不思議は無い。
 でも、朝におにぎりを2個買うなんて言うのは珍しいものではない。ぼくの他にも同じ組み合わせで買い物をしている客だって何人もいることだろう。だとすれば「おにぎりおじさん」呼ばわりされている可能性は低い。
 他に何か特徴的なことは無いだろうか?
 そう言えば、ぼくは買い物の度に必ずレシートを要求している。家計簿を付けたり経費にしているわけではないのだが、以前に会計ミスをされた経験があるので自衛のためにもらっている。だから執拗にレシートをくれと言っている。これは目立つかも知れない。「猫背レシート妖怪」とか呼ばれているかも知れない。
 でも、毎回レシートを要求しないともらえないので、やはり覚えられてないのかもしれない。影薄いんだなぁ。嬉しいやら悲しいやら。