カレンダー

2024/03
     
2930
31      

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

広告に見る凋落

by 唐草 [2018/06/15]



 今やWebは広告で溢れかえっている。このサイトも皆さんのクリックとビューで維持できている(と言うことにしておこう)。本当にありがたい。
 ぼくは広告からの収益を受け取る立場にもあるが、それは限定的な話に過ぎない。ネットを使う時間の大半は、多くの人と同じように広告を見る側の人間である。様々な広告を見て、時に自発的に、まれに偶発的にクリックをすることで別の誰かからのサービスを影ながら支えている。
 ここのところ動画の広告が増えている。Webページに貼られていることもあるし、twitterを見ていると再生される動画のほとんどが広告だ。また、ゲームやマンガアプリを使っていても合間合間に動画広告が流れている。
 ぼくはオッサンになった今でも大学生の頃と大差なくゲーム三昧でマンガを読み漁っている。趣味を大切にしていると言えば聞こえはいいが、世間的にはダメな大人だと指さされても仕方がない。しかし、そんな世間からの評価など一向に気にしない。「今のぼくが楽しいか否か」それが一番重要なのだ。
 趣向が偏っているので、ぼくがネットを介して見る動画広告の大半がゲーム関連である。有名なゲームの広告もあれば、タイトルすら聞いたことのないゲームもある。「世の中にはぼくの知らないゲームがたくさんあるんだなぁ、落とさないけど」とか思いながら広告を眺めている。
 先日、1回だけいつもと違うテイストの動画広告が流れた。それがFacebookの広告だった。
 Facebookと言えば、SNSの王者であった時代もある。日本では、意識の高い人向けSNS的なポジションを築いていた時代もあった。
 そんなFacebookが、無料アプリ向けに動画広告を配信する日が来るなんて想像もしていなかった。目にしたときは、ちょっと言葉を失ってしまった。王者であったサービスが、有象無象のゲームと肩を並べているなんて信じられない。もはやCMを打たないと人を呼び込めないところまで凋落してしまったということなのだろうか?
 盛者必衰の理というヤツだな。Facebookのサービス最終日だっていつかは来るんだろうなぁ。