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2018/07
    
       

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散髪後のシャンプー

by 唐草 [2018/07/07]



 昨日、散髪に行ってきた。3ヶ月ぶりぐらいである。ようするにいつものペースだ。夏なので思い切ってバッサリと短くしてきた。鏡に映った姿は、親しい知人でも別人だと思うほど大きく変わった。顔認証システムも騙せるのではないかと思いたくなる変貌ぶりである。
 ぼくは、髪型に関するこだわりはほとんど無い。ぼくのようなイケメンならどんな髪型でも自然に馴染むからだ。とナルシシズムに溢れる発言をしてみたいような気もするが、実際はその正反対である。髪型を変えたからと言って何が変わるわけでもない社会のモブなのである。
 と言う訳で、髪を切る際に気にするのは実用性だけ。「暑い夏なら涼しく極限まで短めに」と言う訳だ。流石に刈り上げたりはしないけれど。
 3ヶ月ぶりの散髪だったので、頭髪は前髪から襟足まで一様に3cmぐらい短くなっている。切り終えた際に毛髪の重量変化は感じ取れないが、生活の様々な場面で影響が出てくる。特に顕著なのが、髪を洗う時である。
 散髪の後に髪を洗うと、たいていの場合泡だらけになってしまう。これは、散髪前の長い髪を洗うのに必要な量のシャンプーを手に取ってしまうからだ。
 今までに何十回とこの失敗を繰り返してきた。失敗というには及ばないかもしれないけれど、「またやってしまった」という自責の念が強いのは確かである。もはや散髪後の恒例行事のような趣さえある。
 しかし、ぼくは学習できる人間である。失敗を消し去りたい過去だと隠匿するのではなく、新たな成長の糧とすることができる。
 今日は、ちゃんとシャンプーの量を抑えることができた。
 ところが、頭を洗えども全然泡が立たない。うーん、どうもシャンプーが少なすぎたようだ。失敗を恐れるあまり過度に量を抑えすぎたようだ。過ぎたるは及ばざるがごとし。「昔の人は良いこと言ったなぁ」なんて思いながら泡立たない頭を指でガシガシ洗っていく。