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鬼教官とサイコパス先生

by 唐草 [2018/07/18]



 半期なんてあっという間である。特に大学の場合は。一般的な半期は多分6ヶ月を意味する。しかし、大学だとそうではない。4月上旬から7月下旬または、9月中旬から1月上旬のごく限られた期間を示す。前期は、実質3ヶ月半ぐらいの短い期間でしかない。
 今期も無事に終わりを迎えようとしている。半期という期間に対して教員側であるぼくは「あっという間」という感想を抱いているが、受講している学生側はどう感じているのだろうか?歳を重ねるごとに時間の経過が早く感じられるようになると言われている。「あっという間」という感想は、無駄に歳を重ねたオッサンの感想なのだろうか?自分が大学生だった頃のことを思い出そうとしても、さすがにもうよく分からない。当時は、多くの課題に振り回されていたようにも思えるし、友人たちとノンアルコールなのにバカなことをたくさんやっていたようにも思える。
 今期は本当に色々あった。というか無茶苦茶だった。適当にやっていたしわ寄せがきたとも言えるし、功績が認められたとも取ることができる。そんな解釈次第で評価が180度変わるような日々だった。
 それとは全く関係ないのだけれども、妙に印象に残ることがあった。
 例年と同じ授業を同じ時間にやっているのに、今年は学生が倒れるという非常事態があった。それも、2件。どういう訳か、貧血が頻発してしまったようだ。いずれのケースも幸い大事には至っていないが、軽症であっても気分の良いものではない。
 1限の授業は、睡眠不足&朝食抜きでフラフラしている学生も少なくない。でも、若さが支えるあり余る体力で乗り切っている感じだった。しかし、今年は違った。
 なぜ彼らは、倒れてしまったのだろうか?今年のエクストリームな気候のせいだろうか?それとも今年のぼくは例年以上に厳しく、学生の目からは鬼軍曹のように見えていて多大なるプレッシャーをかけてしまっていたのだろうか?はたまた、深夜放送だったワールドカップの悪影響だろうか?
 多少厳しめに授業を進行している自覚はあるが、大声で叱責したりとかそういうタイプではない。学生に対して変化球な質問を投げかけるのを心の底から楽しんでいるだけだ。その姿が「ニコニコしながら毒を吐く」なんて風に見られているのかもしれない。やはりこれが原因なのか?