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P2W

by 唐草 [2018/08/14]



 8月の頭ぐらいに1本のゲームをダウンロードした。基本無料のTPSである。新しいゲームで遊びたい気分だったのだが、目ぼしいゲームを物色する気力がなかった。その結果、ほとんどなにも考えずに「基本無料」の文字に吸い寄せられるようにダウンロードしていた。
 落としたのは、プレーヤーどうしが対戦するPvPのTPSである。今はやりのバトルロワイヤルものではなくて、チーム戦の陣取りに近いゲーム。なんでも武器や装備をカスタマイズして好みのプレイスタイルで戦闘に参加できるらしい。陣取りならキルが取れなくてもチームに貢献できそうだ。ガチガチの重装備でタンクを自称する歩く的になるだけでもいいかもしれない。慣れてきたら他のゲームと同じようにスナイパーに転身してもいいかもしれない。
 期待に胸を膨らませながらゲームを開始した。
 とは言え、いきなりPvPに参加するほど無謀ではない。まずは、操作を理解しようとソロモードを開始した。
 陣取り合戦という触れ込みだったのだが、まったく違う展開が待っていた。戦線は、ステージ中央で硬直したまま動かない。多分初期装備が貧弱なせいだと思うのだが、弾がかすっただけで自分も相手も力尽きる。でも敵も味方もリスポーンが早いので、倒しても倒されても何事もなかったかのように戦線に復帰してくる。
 兵隊どうしが撃ち合っているという重い感じが全然しない。無限に湧くシャボンの泡がぶつかっては弾けているような軽さなのである。
 軽快感とはまるで違う軽薄とも言うべきゲーム感は、すべて初期装備のせいだろう。少しポイントも貯まったので、装備を買おう。そうすれば、ソロモードでももう少しずっしりとした戦略性の高い戦闘ができるようになるかもしれない。
 ゲーム内のショップを覗いて絶句した。
 すべての装備がガチャだった。
 基本プレー無料なのでガチャや月額課金があっても驚きはしない。むしろガチャは当然あるだろうと思っていた。でも、まさかゲームの勝敗を決める武器と装備がすべてガチャだとは思わなかった。課金しなくちゃ絶対に勝てないじゃないか。
 このゲームは、いわゆるP2W(Pay to Win)システムだったのか。日本では廃れたと思っていたんだけどなぁ。
 ガチャの事実を知ってから今日で10日ぐらい経ったが、一度も起動していない。勝てないと分かっているゲームで遊んで自ら課金者の慰み者になるほどぼくはお人好しではないし、課金して金の力で蹂躙を楽しむほどゲスでもない。