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なに儲け?

by 唐草 [2018/08/15]



 ケチってやっぱり良くない。そんなことを改めて確信するに至った。もちろん、「その日暮らしで結構」と無計画に散財するべきだと言うつもりはない。だけれども、過度にケチだと結局損をすることもある。なんのために倹約をしようとしているのかをしっかり考えないとトータルで損をしたり、大きく時間をロスすることになる。
 ここ数日のぼくは、タブレットのWi-Fiをオフにすることで誰にも邪魔されない優雅なお盆休みを実現している。仕事の要請もスパムも何も届かない静かな毎日が続いている。何らかの連絡が届いているかもしれないという不安もないわけではないが、本当にヤバイ事態だったら電話が鳴るだろう。電話は鳴っていない。だから、多分大丈夫。
 友人からの連絡とかは無いのかと心配する人もいるかも知れない。それもない。と言うか、むしろプライベートな連絡が無いという事実を包み隠すためにWi-Fiを切っているという側面があるようにも思えるような気がしないでもない。まぁ、うん、とにかくプライベートな連絡なんて、ぼくには無いんだ。
 インドア派ぼっち系オタクの休日は穏やかなものである。たっぷり時間のある今日は、PCの調整がメインイベント。Windows updateで100%エラーが出てしまうPCがあるので、OSの再インストールを行おうと企んでいた。なんともボッチなオタクらしい休日の過ごし方である。
 Updateがうまくいかないのなら、Update導入済みの最新版をインストールすればいいじゃない。という頭の悪い対応を行おうとしていた。根本的な解決をしようなどとは全く考えていないのである。
 早速、Windows 10のディスクイメージ(isoファイル)を落とす。
 isoファイルをDVDに焼くべきなのだろうけれども、ここでぼくのケチさが炸裂した。一度しか使わないデータのためにDVD-Rを消費するのはイヤだ。そう考えたわけだ。
 ということで、USBメモリからインストールする方法を選んだ。
 4.7GBのisoファイルをUSBメモリにコピーしようとして、いきなり躓いた。古いフォーマット(FAT32)だったので、4GBを超えるファイルをコピーできなかった。仕方がないのでデータのバックアップをとって、今の時代に則したexFATに再フォーマットする。USB 2.0接続なので、バックアップにも結構時間がかかったし、isoファイルのコピーにも想像以上に時間がかかった。たぶん、DVDを焼いたほうが早かっただろう。
 さて、isoファイルの入ったUSBメモリが完成した。
 PCに挿して、USBメモリから起動しよう。
 だが、一向に起動できなかった。それもそのはず、よく調べてみたら古いハードなのでUSBメモリからの起動に対応していなかったのだ。
 あぁ、DVD-Rを1枚ケチっただけで、まったく意味のないことをやってしまったのか。まさに「骨折り損のくたびれ儲け」というやつだ。PC上での作業なので肉体的に骨が折れる事はなかったが、ぼくの心を折るに十分な結果である。結局、Windowsは調整されずじまいである。