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偽セレブに課税せよ!

by 唐草 [2018/08/17]



 今月の給与明細が届いた。額面だけを見ると結構いい額貰っているように見える。ただ、そこに記載された数字にはとんでもない裏がある。
 今月ぼくの口座に振り込まれた報酬は、明細上6月の給与となっている。でも、本当はそうじゃない。実は、3ヶ月分の給与がまとめて支払われただけなのだ。
 3ヶ月分だという事実を知ってしまうと給与明細に書かれた数字の見え方が途端に変わってくる。記載額を3で割ってみると、暗算に自身がなくたって目を覆いたくなるような少額だということがすぐに分かる。むしろ、その雀の涙ほどの額面でどうやって3ヶ月も糊口をしのげているのか不思議に思えるほど少ない額である。
 なぜ、3ヶ月分の給与がまとめて支払われたのか?これには、もちろん理由はあるが、実におそまつな理由である。幸いなことに契約先が自転車操業で火の車だということではない。悪いのは、むしろぼくの方。申請するのを忘れていたのだ。勤怠管理がザルなのはありがたいが、緩すぎるが故にしっかりと申請しないと支払いすら無い。シビアなんだか緩いんだか、よくわからない。ひとつ言えることは緩いと申請を忘れてしまいがちだということだけである。
 ぼくは、年度初めにその年の予算を確保しているので、給与額少なくても、支払いが遅れてもすぐに困ることはない。だから、申請を忘れていることに気が付かなかった訳だ。
 さて、帳尻を合わせるように通常の3倍の給与が振り込まれたのがだ、実に困ったことが起きてしまった。
 所得税が大変な事になってしまったのだ。
 毎月この額を貰っているという仮定のもとで所得税が計算されていた。所得税は、普段の3倍なんてレベルじゃない。もう、それはそれはガッツリ国庫へ運ばれている。普段のぼくからすれば、あたかもセレブのような税率が課せられていたのだ。
 確かに今月の明細だけを見れば、なかなか悪くない稼ぎに見えるのは事実だ。でも、忘れないでほしい。これはぼくが額に汗した3ヶ月分の結晶なのだ。雑な会計処理をしてしまった報いだとしても痛すぎる納税額である。過剰に課税されてしまった分を今すぐ返してほしい。
 確定申告すれば返ってくるのは分かっているが、実際に手元へ返ってくるのは来年3月になる。仕事の少なかった4月の給与分がまるまる税金になっている感じなので、実質一年越しで振込を待つ感じである。まいったな。